自己実現と社会貢献について

地域を元気にするためには、自分でできる人を増やす必要があると感じています。自分でカフェを始める人、自分で商品を作って売る人、自分でイベントを立ち上げる人などなど。そんな人がたくさんになればきっと地域は元気になります。

でも多くの人は、それはあくまで「個人のやりたいことだ」と言います。個人のやりたいことは個人が勝手にやればいい。そうではなくて「地域のため」にやることが大事なんだ、と。

そこで地域のために何かやろう!と課題を持ち寄りみんなで話し合いの場を持つと、たくさんの人が集まり、たくさんの意見が出されます。その日は大変に盛り上がりますが、 よしやろう! という段階になると、誰がやるの?お金どうするの?みんな忙しいけど? という話で盛り上がり

そして誰もいなくなった。。

というゴールにたどり着きます。悲しいですが多くの地域で当たり前に起こる現象です。そのため、集まって話してもどうせやらない。それなら自分がやりたいと思う人、つまり「個人のやりたいこと」を増やしていく方がいい、という思考になっていきます。

では、そんな自己実現と社会貢献は両立できるのか?

もっというと「個人のやりたいこと」を地域の人は応援できるのか?

もっともっと言うと、「個人が利益をえるやりたいこと」を地域の人は応援できるのか?

サラッと答えれば、個人のやりたいことで他人を喜ばせることができるなら、それは自己実現と社会貢献の両立だ!と言えるのだと思います。

でもそれはしょせん客が喜んでいるだけだ!地域とは関係ない! と言い張る人もいるかもしれません。

自己実現と社会貢献。なかなか腑に落ちません。

でもちょっとスッキリするヒントが「自己実現」という言葉にありました。

自己実現とは、自分のやりたいことを実現する、夢を叶える、といった捉え方が一般的ですが、本当はもっと仏教的な「悟りの境地」のような状態を指しているんだそうです。自分のやりたいことをやって、自分がどんな存在かを理解して、それが頭から消えていって、自然のままに、あるがままに生きていくような。

そんな“あるがまま”が自己実現なのだとすると、個人がやりたいことをやって喜んでもらうのも社会貢献だし、それを批判する人にうんうんそうだねと受け流すのも社会貢献。地域の人が集まって意見をだして結果何もやらなくても関心を持ってもらえただけでも社会貢献です。

つまり社会貢献とは、地域や他人に対する個人の心の持ちようなのかもしれません。

なんて、そんな達観した考え持てるるわけないので笑、とりあえず自分がいいなと思うことを欲まみれにやっていきたいと思います

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