となりのトトロは理想の田舎暮らしなのか?

となりのトトロが中国で初めて劇場公開され大反響を呼んでいると話題になっています。

【外部リンク】
30年前の映画「となりのトトロ」が中国で人気 「馴染み」のジブリ
http://news.livedoor.com/article/detail/15771986/



我が家も子ども達がよく見たい!というので月1ペースくらいで見ています。もちろん私も大好き。子どもの頃から何度も見ていたので積み重ねると100回くらい見てそうです。トトロすごいね。

理想的な「サツキとメイの家」

そんなトトロ、移住の仕事をしている私から見ると、理想的な田舎暮らしの代表格のように感じます。周囲には豊かな自然があって、広い庭があって、家屋は少し洋風も入ったおしゃれな古民家。水は井戸水をひいていて、ご飯はかまど。そしてもちろんお風呂は薪風呂。

さすがに多くの移住希望者は水回りに関しては快適さを求めますが、それでもかまどや薪風呂に憧れを感じている人は少なくないと感じます。そして何より、サツキとメイが走り回って遊べるあのお庭。豊かな自然に囲まれた家の前にあんな自由な空間があるなんて最高の子育て環境です。

でもちょっと待ってください。憧れや夢は大切ですが、田舎の自然はそんなに甘いものじゃないのです。むしろ恐怖すら感じる凄まじさ。それが以前トトロを見たときにつぶやいたコチラの内容です。

これがホントの雑草魂

田舎の雑草は本当にヤバい。特に夏場はハンパない。草刈りして1週間もすればしっかりと再生しはじめ、1ヶ月たつとその成長力に脅威を感じ、半年放置すればもう近寄れません。田舎の家は総じて敷地が広く、下手すれば山もついてきたりします。でもそれらは管理してこその美しさ。放置すれば雑草天国となり、見られたもんじゃありません。田舎は、特に中山間地域は敷地の管理が必須なのです。

もちろん、完璧をめざすと疲れてしまいますので、みんなうまいこと手を抜いて管理していると思います。それでも田舎の人達は「草刈りしてるかどうか」は本当によく見ています。ある意味、草刈りさえしていればその人は人格者だと思われるくらい。草刈りは田舎暮らしで最優先すべき作業なのです。

と、なんとも夢のない話ですが(笑)田舎とは自然とはこういうものなんですよという現実をお伝えしてみました。それを理解した上で田舎暮らしを始めるととてもスムーズに気持ちよく溶け込むことができます。

以前仕事で書いたこちらの記事もよく読まれています。いなか暮らしの参考にぜひどうぞー。

【外部リンク】
田舎の人はなぜ草刈りや地域行事への参加を迫るのか?
http://inakami.net/immigrant/kusakari-1009.html



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