田舎の家事育児には男性が存在しない



最近は家事育児に励む男性が増えてきていますね。自分の周りでも、朝ご飯は夫がつくる、夫が育休をとるという人が何人かでてきています。共働きだったら普通のことで、やらない方が意味わからないと私は思うのですが、この感覚はどうも田舎的ではなく、都会的な考えのようです。

家事育児の常識を女性がつくっている田舎

なんというか、田舎の家事育児の世界は女性しかいなくて、そこに男性は存在しないような、そんな感覚になることが多いです。そしてその世界観は、男性ではなく女性、特に年配の女性がつくってるように感じています。

例えば、パパとママが一緒にいたとしても、家事育児の話題はママを選んで話しかけたり、パパも家事育児やってることを伝えると「そんな人おらんで!お母さんラッキーやったね!」と驚かれたり、共働きならパパもやるのが普通じゃない?と聞くと「無理無理!」とはじめから諦めていたり「やらせたらグチャグチャになって逆に疲れる」みたいな返しだったり。

見るべきはお金より時間。失敗より経験

高知県の共働き率って60%超えてるんですよ。共働き世帯の現実として、男性の方が正社員で給与も高く、女性はパートタイムで扶養のために年収100万程に抑えて働いて、その分家事育児を担当するってパターンは多いと思います。けどそれは担当する割合の問題で、全くやらない理由にはならないです。

お金ではなく時間で捉えると、正社員だろうとパートだろうと、お互い仕事に時間を割いているなら、家事育児もお互いが時間を割くべきです。だって家族だもん。もしどうしても避けないなら、お金のための共働きをやめるか、その時間分の家事代行雇うかした方がいい。その稼ぎが無いなら家事もやらなきゃ。

男性は不器用で家事育児がニガテというのもわからなくはないです。実際、子どもを任せたはずなのに「ママー!」と子どもがやってきて結局役にたたない、料理任せたら卵をレンジで爆発させた、なんて話はよくあります。でも、これが職場で命じられた仕事だとしたら、多くの男性は必ず克服しますよ。

だから男性に頼まない理由にはならないんです。むしろ失敗してでも経験させるべき。最初から失敗せずできる人なんていないですから。子育てしてたらよくわかりますよね?

何に時間を使うか

このように、男性の家事・育児参画に関しては、男性の「お金(高収入)」と「ニガテ意識」の2つが壁になっていると言えます。そして多くの女性がそれを自然と受け入れている状況にある。田舎に行けばいくほど、男は外で稼いで女は家を守るといった昔ながらの習慣が強く残っているのもあるかもしれません。

いろいろ理由はありますが、家事・育児問題のポイントは「時間」だと私は思っています。暮らしを豊かにするために何に時間を使うか、という視点です。

仕事が忙し過ぎて家事育児に時間を割けないなら、仕事を見直すべきです。家族との時間を作れない状況で幸せな暮らしなんてできっこない。誰か1人に負担をかけた状況で楽しい家庭なんてつくれるわけない。

それでもお金という経済面のストレスは必ずでてきますが、失敗してでも改善するように動かないと一生今のままなのは間違いありません。ちょっとずつでもいいので、男性も女性も仕事や家事育児の将来設計やそれにかける時間を、そして遊びなどの自分の時間(これも大事!)も振り返って、どこにどれだけの時間を使うべきかを一度じっくり考えてみてもらいたいです。

そうしておくことで、夫婦の仕事と家事育児のバランスがとれ、仮にどちらかに負担がかかる状況が生まれたとしても、将来のためにがんばってるんだと前向きになることができると私は思ってます。

ま、小さな子どもがいると、そんな話をする時間がなかなかつくれないんだけど、それは言わないお約束(笑)



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