私事ですが、同じ高知県香美市内で引っ越しをしました。今まで住んでいた割と街にも近い場所(土佐山田町)から、街から離れたお山(香北町猪野々)に。この引っ越しをする際、何人かに引っ越しを考えているという話をしました。田舎暮らしを勧める移住の仕事をしてるだけあって、多くの知人は「いいじゃーん!」と後押ししてくれました。でもとある人は山は危ないという理由で「反対」でした。
いいことだらけの勧誘にご用心
移住を考えはじめて移住相談会に行くと「ぜひお越しください!」という勧誘が全国各地の自治体からやってきます。「うちの町はここが魅力です!」「こんな補助制度ありますよ!」「子育てしやすいですよ!」「ツアーやるので一度見に来てください!」などなど。いろんな“良いこと”が背中を押してくれます。
みんな賛成して勧めてくれたから移住する!
もちろん乗っかって移住してしまうのも1つです。さすが勧めるだけあってみんな丁寧に対応してくれます。でもこれって移住希望者としては思考停止と言える状態かもしれません。うまくいけば何の問題もないですが、うまくいかなかったときは他人のせいにしちゃう状態。そんな思考停止を動かしてくれるのが「反対」の声だと思っています。
反対意見は考えるきっかけになる
私たちのお山への引っ越しも、反対意見があったおかげで、簡単にですが夫婦でSWOT分析的なのをやってみて、弱みや脅威にどう対処すればいいかを考えて、それでも魅力が大きいから引っ越そうと決断しました。もちろん実際に引っ越してみると、思った通りにいかないことはいっぱいありますが、まあ失敗したら次の手を考えればいいし、本当にダメなら街に戻ってもいい。どんな選択であれ、自分で考えて決めていれば、何があっても納得いきやすいです。
移住はライフスタイルを見直す機会を与えてくれるものだと思っています。移住した後も、困ったことがあれば相談員はフォローしてくれますが、暮らしを以前より豊かにできるかどうかはあくまで自分次第です。他人は他人の人生を生きられませんから。
なので移住相談をする際、だれからも反対されなければチョット慎重になって、反対意見を言ってくれる人を探してみてください。